電気用品安全法
最近話題になっている電気用品安全法。
これは簡単に言うと一定期間を過ぎた電化製品の売買を禁じたもの。 その対象は冷蔵庫等の家庭用電器製品からギターアンプなどまで幅広い。 これは事故があった時に責任を負いたくない国と新品を売りたいメーカーの思惑が合致した極めて『?』な法律なのだ。 しかも町のリサイクルショップから中古楽器店までほとんどがこの法律の施行が迫っていることを知らなかったと言う。 そうなのだ。施行は、4月1日からなのだ。周知期間は5年もあったのだが、経済産業省も告知の不十分を認めている。 が、施行なのだ。 個人的な側面として、 中古楽器を愛する者、いつかは高価なビンテージ物のアンプを買いたいと思っていた者としてこの法律に反対し、 JSPA (日本シンセサイザー・プログラマー協会)の署名活動に賛同しました。 https://www.jspa.gr.jp/pse/index.cgi 楽器等の観点からの問題点 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/14/news017.html 他、総合的に http://www8.atwiki.jp/denkianzen/pages/7.html リサイクル、再利用、リユース、『もったいない』などが、こんにちの重要なキーワードとして語られている今、このリサイクルショップ潰し、現代の技術では再現できないビンテージアンプ・シンセサイザーなどの文化的技術の破壊を進め、 量販店、大手メーカー寄りの法律がすんなりと施行されていいわけがない。 (ちなみに、法律が施行されて売れなくなった家電製品は廃棄処分だが、その廃棄処分費用は事業者(お店)持ち。不法投棄等の問題も懸念される。) 音楽に限って言えば、音楽制作のひとつの方法論、価値観がなんのいわれも無く奪われるわけです。やがては作る人のみならず、聴く側にも多大な影響を及ぼすでしょう。世代を超えて負の遺産として受け継がれていきます。 (家電製品から言えば、極端な話、新品だけ買ってろ、ってことなのです。安いから中古家電、良いデザインだから中古家電、みたいなことは一切だめになるのです。) 全ての人にとって無関心であってはならない問題だと思っています。
by waterweek
| 2006-03-03 00:48
| music
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